強国に合わせる
孫子の兵法の考え方で、強国の周辺国は強国の方針がころころ変わってしまうものに、合わせていくというのがあります。中国で昔、巨大な国があり、周辺国にいろいろ指図して、それに背いた場合は侵略し潰していくという強国がありました。そのため、その強国の周辺国は、強国の考え方が右といったら右に、左といったら左にと合わせていました。
それについて、孫子の兵法では、それは、現在の状況にも当てはまると言っています。そして、あらかじめその強国の考え方を先に予測して行動していくことが、上手く立ち回り、またへんな状況に追い込まれて苦しまないで済むとも言っています。
最初に読んだ時は、小国はかわいそうだな。そんなものも兵法に載っているんだなと思っていましたが、この考え方、悲しいことに現実のビジネス社会や人間関係のしがらみでもよく遭遇します。国に例えて、こちらが力のある強国なら、思い通りですが、小国に該当する場合の方が多いのではないでしょうか。また、この強国に逆らって反対方向に進むと、孫子の兵法としてはその小国は潰されます。
ビジネス社会でも自分の進めていることに影響を与える人とは、コミュニケーションを取り合い、その人の同意の上でビジネスを進めていくほうがいいです。後から考え方が違ったからと、こちらの方向性をひっくり返されたりすることがないからです。
仮に方向性がぶつかってしまい、戦うことになるとすると、孫子の兵法の考え方は、勝てる戦いをします。こちらに分が悪いのであれば、その時は戦いません。勝てる状況にして勝負を挑むのが基本です。また、地位、交渉力、仲間数、その他もろもろで相手に強みがある場合や、戦った場合に名誉やプライド等は残っても、実質的に失うもの方が多く、会社内の立場を悪くしたり、人間関係の協力者を失ったりという損な場合、後のことを考え得になる方を選ぶほうが、実利益としてはあります。
そんなとき、プライド等は我慢する必要がある場合もありますが、そうすることが、いい判断であったと会社的に考えられ、評価になっていく場合などもあります。後で戦いに負けて一人取り残されるより、意見的に違っても、進んでいる方向に賛成してその方向に参画していくほうが、得になる場合もあるかと思います。
ただ、こういう考え方は、現実的ビジネス社会で生き残っていくことはできても、精神的には結構しんどい場合もあります。実利益を取るか、自分のプライドを取るか。それは各人の価値観にもよるかとは思います。あと、会社や相手の考えが、進めていく方向として違法なことであったり、悪い方向に向かっている場合であれば、このように動くのはおすすめできない場合もありますが、それらは、それぞれの事例で判断していっていただければと思います。
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